設計段階における品質向上・コストダウンのポイント
4. 全長公差の緩和による工数削減
材料を指定寸法(±0.01)に合わせ切削する場合、全長に対する公差が狭まることで寸法調整のため端面挽きと突切り加工の2回の工程が必要となります。
全長公差( ±0.05)の緩和により、前方の端面挽きが省かれ刃物の消耗を抑えるだけでなく加工時間の短縮・コスト削減へと繋がります。
ポイント
全長公差の設定において指定寸法が狭すぎると、通常全長に対して1回の切削だけで済むところ2回必要となり刃物の消耗が早くなりコスト面に影響します。必要最低限の全長公差を設定しておくことでコストを抑えることができます。